
1960年代の日本テレビドラマ史において、航空業界で働く女性の姿を正面から描いた先駆的作品が『アテンション プリーズ』である。
主演は紀比呂子。客室乗務員という職業が一般に知られる以前、その厳しさと誇り、成長の過程を丁寧に映し出し、大きな反響を呼んだ。
物語は、佐賀で育った少女・洋子が上京し、訓練生として仲間と切磋琢磨しながら数々の壁に直面するところから始まる。
失敗や挫折を経験しつつも、人として、そしてプロフェッショナルとして成長していく姿は、時代を超えて共感を呼ぶ。
社会現象的な人気を記録した本作が、「昭和の名作ライブラリー」シリーズとして甦る。
夢を追い続けることの意味を問いかける、普遍的な魅力を持つ感動のドラマである。

【作品の魅力】
昭和100年という節目にふさわしい、時代の熱気と憧れを詰め込んだ青春ドラマ。
本作は、努力と根性、そして仲間との絆を真正面から描いた、昭和テレビドラマの王道を行く一作です。
主人公・洋子がスチュワーデスを目指し、厳しい訓練や挫折を乗り越えていく姿は、単なる職業ドラマにとどまらず、「夢を追い続けることの尊さ」を力強く描き出しています。
仲間との衝突、励まし合い、成長の過程が丁寧に積み重ねられ、今あらためて観ても胸を打つ青春群像劇としての魅力に溢れています。
キャスト陣も本作の大きな見どころのひとつです。
本作への出演をきっかけに一躍お茶の間の人気者となった紀比呂子をはじめ、范文雀、山内賢といった当時の人気俳優が若々しい存在感を放ちます。
さらに、佐原健二、竜雷太、藤田進といった実力派俳優陣が脇を固め、物語全体に確かな厚みと説得力を与えています。
また、「機動戦士ガンダム」シリーズでシャア・アズナブルを演じたことで知られる池田秀一がレギュラー出演している点も、今では見逃せない注目ポイントです。
映像面で特筆すべきなのが、日本航空の全面協力によって実現したリアルな描写です。
1970年代当時の制服、訓練施設、機内セットなどが忠実に再現され、スチュワーデス訓練の様子はドキュメンタリーに近い臨場感をもって描かれています。
現在では見ることのできない“昭和の空の現場”が記録された映像資料としての価値も高く、時代を映す貴重な映像群としても楽しめます。
そして、本作全体を包み込むのが、まだ「空の旅」が特別な憧れだった時代ならではの、レトロで華やかな空気感です。
洗練されたカラフルな制服、羽田空港の風景、機内の様子、空を舞台にしたロマンティックな演出の数々は、昭和という時代が抱いていた“空への夢”を鮮やかに甦らせてくれます。
青春、根性、憧れ、そして成長。
それらすべてが詰め込まれた本作は、昭和ドラマの魅力を存分に味わえる一本として、今こそ改めて観る価値のある作品です。
【あらすじ】
佐賀で育った洋子は、幼い頃に交わした兄との約束を胸に、客室乗務員という夢を叶えるため、単身で東京へと向かいます。
狭き門をくぐり抜けた先で彼女を待っていたのは、想像以上に厳しい訓練と、同じ目標を持つ仲間たちとの競争でした。
慣れない都会での生活、失敗の連続、ぶつかり合う想い。
何度も立ち止まりそうになりながらも、洋子は持ち前の前向きさと周囲を思いやる心で、少しずつ自分の居場所を築いていきます。
努力の積み重ねが実を結び、彼女はやがて、憧れ続けた空の舞台へと歩みを進めていくことになります。
主演を務めるのは紀比呂子。
日本航空の協力によって、訓練所や機内の様子が丁寧に描かれ、当時としては珍しかった“仕事としてのスチュワーデス像”がリアルに表現されています。
夢を追う若者の成長と、空への憧れを重ね合わせた本作は、
後の職業ドラマの流れを先取りした作品として、今なお高い評価を受けています。
初回放送:1970年(昭和45年)8月23日~1971年(昭和46年)3月28日/TBS系
【キャスト】
紀 比呂子、范 文雀、佐原健二、山内 賢、竜 雷太、藤田 進、皆川妙子、千石規子、春川ますみ、佐野浅夫、池田秀一 ほか
ナレーター:納谷悟朗
【DVD仕様】
1970年/日本/カラー/本編約805分/4:3/音声:モノラル/片面2層/第1回~第32回収録(全32回)/4枚組
※仕様は変更となる場合がございます。
(C) 1970 TOHO CO., LTD.
【リリース日】
2025年10月31日
【価格】
26,400円
発売協力:株式会社スーン
販売元:TCエンタテインメント